0001みんと ★
2019/01/26(土) 18:12:21.16ID:U0sZpfYr9日本は2000年以降、中国に次ぐ世界2位だったが3位に後退した。
インドの18年の生産量は4.9%増の1億650万トン。インフラ投資がけん引して需要が伸びており、生産量は過去10年間で約2倍に増えた。
日本は0.3%減の1億430万トンで4年連続のマイナス。五輪関連の再開発案件などが増えて建築用を中心に需要は好調だが、災害や設備トラブルで生産停止が続き、好況を生かせなかった。
中国は6.6%増の9億2830万トンで3年連続で増えた。世界生産に占めるシェアは51%(17年は50%)。景気は減速基調だが生産が伸びているのは政府の施策によるところが大きい。同国では16年まで過剰生産が続いていたが、政府が抑制策として鋼材を溶かして固めただけの粗悪な鋼材「地条鋼」を排除。正規メーカーの生産が増えた。環境規制を背景に高炉から鉄くずを原料にした電炉による生産が増えたことも背景とみられる。
一方、米国も6.2%増の8670万トンと2年連続で増えた。国内の産業向け需要が旺盛だ。トランプ政権による輸入関税の影響で鉄鋼販売価格も上昇。米国鉄鋼メーカーの好況が続いている。
世界の鉄鋼生産は引き続き高水準で推移しているが、米中貿易戦争の長期化で生産大国の中国の需要が減少する懸念がある。中国からアジアへの輸出が増えれば市況が悪化するリスクも高まる。
同日発表された18年12月の世界粗鋼生産量は前年同月比4.2%増の1億4708万トンで32カ月連続で前年同月を上回った。中国が8.2%増の7612万トンと伸びた。
日本経済新聞 2019年1月26日 17:35
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40529190W9A120C1EA5000/