ミャンマー最大都市ヤンゴンの管区議会前庭で27日、日緬両国の関係者ら約440人が参加し、日本から贈られたサクラの苗木100本が植樹された。

 ミャンマーのホテル・観光省などが主催する「桜祭り」の一環で、開催は今年で3回目。ヤンゴンでは初めて。

 式典では、ミャンマー議会下院のティー・クン・ミャット議長が「サクラは観光資源ともなり、市民の交流が活発化する」と挨拶。日本側からは、日本ミャンマー友好議員連盟の逢沢一郎衆院議員が「サクラは平和のシンボル」と、ミャンマーで続く少数民族との紛争解決の重要性に触れた。

 この日は、ヤンゴン市内の公園などでも、計数百本を植樹。過去2回は、首都ネピドーなどで、3000本以上が植樹されている。

 植えられたのは、暑さにも耐えられるヨウコウザクラ(陽光桜)。愛媛県三内(みうち)村(現東温市)にあった青年学校の農業科教師、高岡正明氏が戦後、教え子が亡くなった戦地でも育つよう作った品種という。ヤンゴンの植樹式に参加した、息子の高岡照海(てるみ)氏(77)は、先の大戦で激戦地となったミャンマーで「鎮魂のサクラを根付かせたい」と語った。

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