オーストラリアの通信大手TPGテレコムは29日、国内での携帯通信網の整備を中止すると発表した。オーストラリア政府が昨年、「第5世代(5G)」と呼ばれる高速大容量通信網の整備に、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の参加を禁じたためとしている。地元メディアが伝えた。

 TPGは5Gへのアップグレードが容易なため現行の4Gでファーウェイの機器を利用しているが、5Gへの移行が「妨げられた」としている。

 一方で、TPGは携帯通信大手ボーダフォン・ハチソン・オーストラリアとの合併で合意しており、5Gへの独自の投資が必要なくなったとの見方もある。

 ファーウェイのオーストラリア法人は「極めて残念。(企業間の)競争を減らし、消費者らは高い料金を支払うことになる」とツイッターに投稿した。(共同)

2019.1.29 20:35
共同通信
https://www.sanspo.com/geino/news/20190129/sot19012920350011-n1.html