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住宅着工2年連続減少 スルガ銀行の不正融資も影響か
2019年1月31日 16時42分

去年1年間に全国で着工された住宅の戸数は、前の年を2%余り下回って2年連続のマイナスとなりました。国土交通省は、「スルガ銀行」で、投資用不動産向けの不正融資が明らかになり、金融機関がアパート建設への融資に慎重になっていることなどが影響したとしています。


国土交通省の発表によりますと、去年1年間に全国で着工された住宅の戸数は、94万2370戸で前の年より2.3%減りました。

住宅の着工戸数が前の年を下回るのは2年連続です。

内訳を見ますと、注文住宅を示す「持ち家」は28万3235戸、マンションや建て売り住宅を示す「分譲住宅」は25万5263戸でいずれもほぼ横ばいでした。

一方、アパートなどの賃貸住宅を示す「貸家」は39万6404戸と前の年より5%余り減りました。

これについて、国土交通省は相続税対策として賃貸住宅を建てる動きが一服したことに加え、スルガ銀行で投資用不動産向けの不正融資が明らかになり、金融機関がアパート建設への融資に慎重になっているためではないかとしています。

国土交通省は、「住宅市場に大きなトレンドの変化は見られないが、今後の景気の動向や、消費税率の引き上げの影響などを注視する必要がある」としています。