2019年2月1日 8時0分
ニュースに映って不倫がばれた「平成最後の福男」(2/2)
 年始の恒例行事である兵庫・西宮神社の「福男選び」。その「一番福」に認定されたことで、既婚者であると不倫相手にばれてしまった――。そんな“不幸”に見舞われたのが、今年の神事で平成最後の福男に選ばれた広島県在住の消防士(22)である。ことの次第をニュースで知った24歳のお相手女性は、2人の関係をSNSで暴露。福男氏の上司の謝罪を受けて削除するも、「彼が『福男』なんて許せません」と憤るのだ。

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 代償はあまりに重いが、それにしても、ここで不思議なのは、なぜ、彼が開門神事に出たのか、ということ。一番福になれば、全国に名が出て、騒ぎになる。自らのプロフィールも丸裸になる。脚に自信があるワケだし、万が一のことを考えなかったのか?

 この点、後に彼自身が女性に述べたところによると、

「一番になれるとは思っていなかった。軽い気持ちで行ったらたまたま……」
 だそうだが、これもどうやら眉唾か。

 福男氏は地元紙では、

「1カ月前から河川敷で本番と同じ約200メートルを走る練習を繰り返した。9日も神社を事前に訪れ、滑りやすい場所や急なカーブを確認して準備を怠らなかった」

 と紹介されている。

 要は、「軽い気持ち」どころかやる気満々、狙って取った1位。それだけに、失礼ながら“失態”が際立ってしまうのである。

 そんな福男氏に是非お話を伺いたかったが、ご本人は職場の上司を通じて「お話しすることはありません」と、頑なに口を閉ざす。

 代わりに、その上司に聞くと、

「本人はそりゃメチャクチャ落ち込んでますよ。奥さんも当然、騒ぎは知ってるでしょ。そっとしておいてもらえないかね」

「福男」の祝いの席で腸炎になった
 ちなみに、この「開門神事」だが、歴代の「福男」がみな、福を得ているかと言えばそうでもない。むしろ、「インフルエンザに2回かかった」「バイクを盗まれた」「彼女にふられた」なんて、実体験は過去に続々。

 昨年の「福男」だった佐藤玄主(くろす)さんに聞いてみても、

「災難が続いたのは事実です。昨年は『福男』の祝いの席で腸炎になって41度の熱を出したり、受験に失敗して浪人が決まったり……当て逃げされたこともありましたし、バイト先のガソリンスタンドでワイパーに挟まれて流血したことも」

 そして今年の“彼”……。

 こうなると、「福男」はむしろ「厄」ではないか、という疑問がわいてくるのである。

大難と小難
 この点、西宮神社の千鳥祐兼(ちどりすけかね)禰宜に聞いてみると、

「不倫騒動のことは知ってますよ」

 と不機嫌ながらも、こう答えてくれた。

「確かに福男になった年に不幸が降りかかることもある。ただ、よく申し上げるのは、“大難”“小難”というものの考え方。例えば指を詰めた時に、“大変やったね。指を怪我して”と言いますよね。それは確かにそうなんですけど、捉え方としては、ほんまやったら手を全部詰めていたかもしれないところを、指だけで済んだと考えるんですね。小難は起ったが、大難を避けられたと……」

 彼がそれで納得できるかどうかはともかくとして、まさに禍福は糾(あざな)える縄の如し。

 福と禍、吉と凶、そして男と女も表裏一体……というのが、平成最後の年に「えべっさん」からいただいた教訓ということだろうか。

 来年の福男に幸あれ!

http://news.livedoor.com/lite/article_detail/15957896/
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