工藤会トップの損害賠償訴訟が結審、判決は4月23日 一般人を襲撃


 特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)が関与したとされる2件の
一般人襲撃事件で、被害者側が同会トップの野村悟被告(72)=殺人罪
などで起訴=らに計約1億1000万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が
1日、福岡地裁(鈴木浩裁判長)であった。野村被告側は請求棄却を求め、
結審した。判決は4月23日。

 2件は2012年に北九州市で福岡県警の元警部の男性が銃撃されて重傷を
負った事件と、14年に同市で歯科医師の男性が刺されて重傷を負った事件。
被害者側は、野村被告に民法上の使用者責任があったなどと主張している。
一方、野村被告側は見舞金支払いによる和解を提案している。

 一方、被害者側の弁護団は12年にスナックの女性経営者が刺されて
重傷を負った事件で、被害女性が野村被告らに計約7973万円の損害賠償を
求める訴訟を福岡地裁に起こしたことを明らかにした。


毎日新聞(2019年2月1日 19時07分、最終更新 2月1日 19時07分)
https://mainichi.jp/articles/20190201/k00/00m/040/231000c