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ワールド
2019年2月1日 / 02:53 / 1日前
米貿易摩擦「次の矛先」は欧州か、投資家が懸念
Reuters Staff
[ロンドン 30日 ロイター] - 世界の金融市場は米中貿易協議が妥結すれば大いに評価するだろうが、それが何らかの形で実現した場合、結果的に欧州連合(EU)が貧乏くじを引くのではないかとの懸念が投資家の間で広がりつつある。

米中合意による欧州の輸出株上昇を見込んで、輸出大国であるドイツのクセトラDAX指数や、各国の高級ブランドメーカーなどを物色しようと思っている投資家は恐らく考え直すべきだ、とアナリストは忠告する。

なぜなら欧州にはさまざまな種類の災いがやってくる恐れがあるからだ。

ナティクシスのアジア太平洋チーフエコノミストで、ブリューゲルの研究員を務めるアリシア・ガルシア・エレロ氏は、中国がトランプ政権をなだめるために欧州からの輸入品の大部分を米国に乗り換えるとすれば、米中合意は欧州に大きな痛手をもたらすと警鐘を鳴らす1人。

その影響は非常に大きい。リフィニティブの企業データを分析すると、欧州の上場企業が今年中国から得られる収入総額の見通しは4560億ユーロ(5210億ドル)に上り、特に高級ブランドと自動車の比率が高い。
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