初の障害者公務員試験始まる=水増し問題受け
2/3(日) 11:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190203-00000027-jij-pol

 障害者を対象とした国家公務員の統一選考試験が3日、各地で始まった。

 国の障害者雇用が水増しされた問題を受け、より多くの障害者を採用するため、人事院が対象を絞って初めて実施。各省庁の本省や出先機関など計676人の採用枠に対し、8712人が応募した。最終合格は3月22日に決まり、合格者は翌日以降から勤務することができる。

 3日は、東京や大阪など9地域の22会場で1次選考となる筆記試験が行われた。このうち東京都千代田区の人事院では、盲導犬を連れたり、介助者に付き添われたりした受験者らが緊張した面持ちで会場入りした。受験には、身体、知的、精神障害のいずれかを示す手帳などを所持し、中学卒業後2年以上を経過していることが条件だ。

 筆記試験は、高卒程度の基礎知識を問う選択式の試験と作文で構成。障害に応じて試験時間の延長や盲導犬の入室を認めた。筆記試験の通過者は、希望する省庁の面接に進む。

 政府は2019年末までに、常勤と非常勤合わせて約4000人の採用を目指している。障害者の統一選考試験は19年度も行う予定。今回の試験とは別に、各省庁は業務に応じた個別の採用も行い、法定雇用率(2.5%)の達成を目指す。