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「恋愛に臆病にならない」若いがん患者 悩み共有するシンポ
2019年2月3日 17時19分

2月4日は「世界がんデー」です。がんになっても動揺しない社会を目指そうと、がん患者などが日常生活の悩みや課題を共有するシンポジウムが都内で開かれました。

東京千代田区で開かれたシンポジウムには、がん患者や経験者、それに医療関係者などおよそ600人が参加しました。

このうち、「AYA世代」と呼ばれる15歳から39歳までの若い世代のがん患者7人が集まった会では、闘病中の悩みや周りの人に病気を伝える苦労などが挙げられました。

この中で、29歳の時に子宮けいがんと診断され、子宮や卵巣の摘出手術を受けた水田悠子さんは「好きな人ができても、がんであることや子どもを産めないことをどのように伝えればいいか分からず、非常に難しかった」と話していました。

また、治療が終わったあとに使う医療用の下着やストッキングについて、満足できる見た目のものが少なく、気分が落ち込むことがあったということで、治療が終わったあとの患者のサポート体制の充実を訴えました。

水田さんは「2人に1人ががんになる時代なので、がん患者になったからといって何も諦める必要はないと思う。恋愛に臆病になる必要もないし、堂々としていれば応えてくれる人はいると思うので、前を向いてほしい」と話していました。