島根知事選出馬表明の島田二郎氏「自立した県政運営を」


 任期満了に伴う島根県知事選(4月7日投開票)で4日、前島根県安来市長で
歯科医師の島田二郎氏(65)が松江市内の後援会事務所で記者会見を開き、
立候補を表明した。自民党県連が推薦する元総務官僚の大庭誠司氏(59)と
与野党の県議が推す元総務官僚の丸山達也氏(48)に続き3人目。

 島田氏は「中央から官僚を連れてきて、これまでと同じことを繰り返せば
小さな自治体は廃れていく」と危機感を訴え、自立した県政運営を目指すと
意気込んだ。立候補に踏み切った理由は「自民党の権力闘争に終わって
しまうと思った。もっと県民目線の政策論争にするため一石を投じた」と
説明した。

 政策として挙げたのは、地域経済の底上げ、教育環境の整備、
中山間地域・離島の拠点作りなど。島根原発については「クリーンで
安全な自然エネルギーにスライドすべきだと思うが、今止められるかは
慎重に判断すべきだ」と述べた。

 島田氏は県歯科医師連盟と日本歯科医師連盟から推薦を得る予定。
陶山隆一後援会長は「首長経験があるのは強み。組織的な強さはないが、
本人の政策を浸透させるため力を出し切りたい」と熱を込めた。
知事選には共産党も独自候補を擁立する予定。


毎日新聞【前田葵】(2019年2月4日 21時33分、最終更新 2月4日 21時53分)
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190204/k00/00m/010/296000c

知事選への出馬を表明した島田二郎氏
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