年代表記「元号」「元号と西暦と半々」がともに34% 毎日新聞世論調査


 平成に代わる新元号が4月1日に公表されるのを前に、毎日新聞は
全国世論調査で元号に関する意識を聞いた。普段、年代を表す際に、
元号と西暦のどちらを使うかを聞くと、「主に元号」と
「元号と西暦と半々」がともに34%で並び、「主に西暦」が25%だった。

 調査方法が異なるため直接の比較はできないが、平成改元直後の
1989年3月の調査で「新元号」(平成)と「西暦」のどちらを使うかを
聞くと、「主に新元号」が64%を占め、「主に西暦」は10%、
「半々」24%だった。89年は面接による調査、今回は電話による調査で、
直接の比較はできないが、「元号」の割合がかなり小さく、「元号離れ」
の傾向がうかがえる。

 同様の質問は、89年以前の面接調査でも行っており、「主に元号」の
割合は75年9月が82%、79年3月が78%で、89年の64%と合わせて「元号」派は
減少傾向だった。

 一方、「主に西暦」は75年と79年はともに4%だったのが89年に10%に
増えた。今回は4分の1に達している。「元号と西暦と半々」は、75年13%、
79年16%、89年24%と増加傾向だった。今回は34%だった。

 「平成」という元号にどのようなイメージを持っているかを聞くと、
「明るい」が58%で、「暗い」の25%を上回った。89年の面接調査は
「明るい」75%、「暗い」16%だった。直接の比較はできないが、
今回は「明るい」と「暗い」の差が縮まっている。

 今回の調査は2月2、3両日の2日間に、固定電話と携帯電話に調査員が
電話を掛けるRDS法で実施し、固定495人と携帯528人から回答を得た。


調査の方法

 2月2、3日の2日間、コンピューターで無作為に数字を組み合わせて
作った固定電話と携帯電話の番号に調査員が電話をかけるRDS法で調査した。
固定では、福島第1原発事故で帰還困難区域などに指定されている市町村の
電話番号を除いた。固定は18歳以上の有権者のいる800世帯から495人の
回答を得た。回答率62%。携帯は18歳以上につながった番号655件から
528人の回答を得た。回答率81%。


毎日新聞【野口武則】 (2019年2月4日 20時14分、最終更新 2月4日 20時57分)
https://mainichi.jp/articles/20190204/k00/00m/010/234000c

主に使うのは元号か西暦か
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