4日午前11時半ごろ、神戸・三宮の中心街を覆うような低い位置に虹が架かった。まるで街がアーチ形のバリアーに守られるような幻想的な光景が広がった。

 大阪管区気象台天気相談所(大阪市)によると、この虹は低く停滞した雨雲と、高い位置にあった太陽が生み出した現象。担当者は「低い位置に集まった水滴に、太陽光が反射して見えた」と説明する。

 朝夕より太陽の高度が高い日中に「低い虹」が出現しやすいのだとか。この日は、大阪府内の一部地域でも似た現象が確認されたという。

 神戸市内では2014年4月や17年3月にも低い虹が確認されている。神戸地方気象台の担当者は「詳しく調べたわけではないが、よく発生する条件として六甲山と海に囲まれた地形も関係しているのでは」と推測する。(末永陽子)

2019/2/4 18:35
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201902/0012037827.shtml

六甲山麓の市街地に低く架かった虹
https://i.kobe-np.co.jp/news/sougou/201902/img/b_12037828.jpg