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メルケル首相 最新のAI技術を視察 高い関心示す
2019年2月5日 20時07分IT・ネット

AI=人工知能の分野で日本とドイツが協力を進める中、メルケル首相が都内の大手電機メーカーを視察し災害の予知などができる最先端のAI技術に高い関心を示していました。

ドイツのメルケル首相は5日午後、都内の大手電機メーカー「NEC」の本社を視察しました。ドイツは、AIなどを活用し、生産の効率化などを進めるプロジェクト、「インダストリー4.0」を官民をあげて取り組み、日本との協力も進めています。

メルケル首相は、AIによって、においの成分を分析してがんなどの病気を検知する開発中の技術や、地面に含まれる水分や雨の量から災害を予知する最先端のシステムについて説明を受けました。

物理学の博士号を持つことで知られるメルケル首相は、「日本ではすでに実用化されているのか」などと担当者に繰り返し質問し、高い関心を示していました。

NECの遠藤信博会長は「AIの開発では、データをより広く共有しいかに高い価値を生み出すかが大事だ。高い技術を持つドイツとデータの共有を進めるなど協力していきたい」と話していました。

AIの分野では、大手IT企業による開発が急速に進むアメリカと中国が先行していて、ものづくりに強みを持つ日本とドイツは、製造業を中心に協力を進め、巻き返しをはかりたい考えです。

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