ミッドウェー最後の空母飛龍では、味方駆逐艦が魚雷を撃って退散してしまってから
機関部員40名が難儀して甲板にようやく出てきたという。
件の駆逐艦は既に遠くなはれていて手を振っても気づかずに見えなくなった。
たまたま、無人の大型救命艇が一艘だけ艦尾にロープで結ばれていたので、全員で
それにのって脱出。艦はすぐ沈み始めたという。機関部員は数名の死者を出したが
漂流二週間後にアメリカ海軍の潜水母艦バラードに救出され、米本土の捕虜収容所で
終戦まで過ごした。