ピューマがサイクリング中の男性襲う、1人死亡 米ワシントン州
2018年5月22日 17:31

【5月22日 AFP】米西部ワシントン(Washington)州で19日、サイクリングをしていた男性2人がピューマに襲われ、
1人が死亡、1人が重傷を負う事件があった。二人を襲ったピューマは射殺された。ワシントン州で人間がピューマに襲わ
れて死亡したのは約100年ぶりで、野生当局は21日、ピューマが2人を襲った原因の調査を行った。

野生動物当局によると、二人を襲ったピューマは3歳の雄で著しく痩せ細っていた。通常、ピューマの体重は65キロ以上だが、
このピューマは45キロしかなかった。疾患の有無を調べるためこのピューマの脳が検査に付される予定だという。

ピューマに襲われながらも一命をとりとめたアイサック・セダーバウムさん(31)が当局に語ったところによると、
セダーバウムさんと友人のS・J・ブルックスさん(32)がカスケード山脈の山麓でサイクリングをしていたところ、
ピューマに後をつけられていることに気付いた。

二人は自転車を投げつけるなど、あらゆる手段でピューマを追い払おうとしたため、ピューマはいったん逃げ去ったが、
再び戻ってきてセデルバウムさんの頭部めがけて襲い掛かった。

二人を襲ったピューマを検査した野生動物当局のアラン・マイヤーズ氏が地元紙シアトル・タイムズに語ったところによると、
ピューマはセダーバウムさんの頭にかみついて激しく振り回したが、ブルックスさんが逃げだすと、セダーバウムさんを放して
ブルックスさんを追いかけたという。後に警察が、ブルックスさんの遺体の上に横たわるピューマを発見した。