「快晴」「黄砂」「虹」消滅へ 気象観測「目視」終了、機械で 地方気象台


 気象庁は今月1日から、横浜など関東甲信の8地方気象台で目視による
気象観測をやめ、機械による自動に切り替えた。この結果、機械では
判別できない「快晴」や「薄曇り」などを記録できなくなった。
今後数年かけて全国の地方気象台に拡大する。自動化で余裕が出た人員を
地域の防災支援に充てるが、気象予報士らからは惜しむ声も聞かれる。

 自動化を翌日に控えた1月31日午後3時。横浜地方気象台(横浜市中区)の
屋上で、当番の瀬下(せしも)政宏・火山防災調整係長(47)が空を
360度見回した。中層に高積雲、下層に層積雲が広がり、天気を「曇り」と
判断した。横浜では1896年から続いてきた目視観測。「寂しい気もするが
時代の流れ。新しい技術に対応したい」と語った。

 人に代わって定時の天気を見るのはレーザーを用いた「視程計」と
呼ばれる機械。晴れ▽曇り▽雪▽みぞれ――などは観測できるが、
快晴▽薄曇り▽あられ▽ひょう▽黄砂▽虹――などは判別できず、
目視のように細やかな天気や現象を記録できない。
快晴は雲の広がりが空の1割以下だが、今後は単に「晴れ」となる。

(以下ソース元にてご確認ください)


毎日新聞【池田知広】(2019年2月7日 19時13分(最終更新 2月7日 19時14分)
https://mainichi.jp/articles/20190207/k00/00m/040/209000c

横浜地方気象台の屋上で最後の目視観測に臨む瀬下政宏・火山防災調整係長
=横浜市中区山手町で2019年1月31日午後2時55分、池田知広撮影
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2019/02/07/20190207k0000m040205000p/9.jpg.