ニコンは7日、2019年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比70%増の590億円になりそうだと発表した。従来予想は530億円だった。半導体製造装置大手の蘭ASMLなどと特許を巡り争っていた裁判で、和解金として約190億円を受け取る。デジタルカメラ部門の苦戦などで売上高予想は微増の7200億円と200億円引き下げた。

デジカメ関連で売上高の予想を150億円引き下げた。ミラーレス一眼の高級機として投入した新製品の販売は好調だが、コンパクトデジカメなどの市場は縮小が続いている。他社との価格競争も厳しい。

露光装置を中心とする精機事業の売上高も50億円引き下げた。半導体露光装置の一部で、予定していた販売時期が来期以降にずれ込みそうだ。

同日発表した18年4〜12月期の連結決算は、売上高が前年同期比微増の5262億円、純利益は83%増の407億円だった。

2019/2/7 21:00
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41025540X00C19A2DTB000/