【ロンドン時事】英国が離脱協定に合意しないまま欧州連合(EU)を離れた場合、経済への影響が従来の想定以上に広範囲に及ぶとの懸念が英国内で強まっている。日本などEU以外の国・地域との貿易も混乱する恐れがあり、ガーディアン紙は「世界中の港で英国の産品が足止めされる可能性がある」と注意を呼び掛けた。

 「合意なき離脱となれば、世界中の顧客を失う」。英最大の経済団体、英産業連盟(CBI)のアラン会長は危機感を隠さない。韓国に輸出されるウイスキーには離脱直後から20%の関税が課されると例を挙げた。

 クラーク民間企業相は議会で、日本への物品の海上輸送には通常6週間程度かかり、先行き不透明感の払拭(ふっしょく)が早急に必要だと強調。EUと貿易協定を結ぶ日本や韓国などの港では、合意なき離脱の場合は関税や検疫、原産地証明の確認などで時間がかかり、英国産品の輸入が停滞しかねないという。

 英国が日本に輸出する物品は自動車や医薬品のほかウイスキーなどの飲食料品もあり、消費者にも影響が出る可能性がある。

ソース
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/英からの輸入品足止めも=「合意なき離脱」日本も影響/ar-BBTjALu