冬富士は魔境
厳冬期の富士山はカチカチの斜面が凍ってアイススケートリンクを急斜面にしたようになり
アイゼンの爪が刺さらないほど危険な状況がある
小学校の滑り台がツルツルに凍っていると思えばいい
その滑り台が50階建のタワーマンションの6棟分を積み上げたような高さまで続く
上に行けば行くほどさらに急傾斜になってゆくのだ
その氷の滑り台を10時間かけて登っている途中で、
クルマだろうがトラックだろうが吹き飛ばす程の突風が吹き荒れ、
人間とザック、4人用のテントごと軽々と吹き飛ばし
一端、滑落を始めると、50階建てタワーマンション6個分の高さから
時速300キロの新幹線のスピードまで加速し
溶岩の岩に激突し、粉々の肉片になるか
ぶつかりながら滑落を続け、ちょうど900m真下にある宝永火口まで一気に滑り落ち
火口の最上部から、これまたタワーマンション何個分かのような高さを落下
そのまま火口に叩きつけられ即死し、春になって雪が融けるまで発見されない状況になる
厳冬期、特に2月〜3月の富士山は誰も寄せ付けないほどの魔境なのだ

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