SNSで知り合った少女にわいせつな行為をし、その様子を動画撮影して販売したとして大阪府警が児童ポルノ愛好者グループを摘発した。

主犯格の男(41)は、小中学生が好む着せ替えアプリやチャットアプリを駆使し、自身を10〜20代の男性と偽って相談に乗るなどして少女を誘い出していた。
府警は、小学6年〜高校2年の少女12人を保護したが、警察が接触するまで少女は誰にも被害を打ち明けずにいたという。少女の心に入り込んだ男の手口とは−。

20代装い、LINE

静岡県に住む小学6年の女児=当時(12)=の着せ替えアプリのアカウントに、「20代」という男が接触してきたのは平成29年7月。
アプリ内でアニメなど趣味の話をするようになり、男は「(やりとりを、無料通話アプリ)LINEにかえよう」と提案してきた。

やり取りの場がLINEに移ると、男はプライベートな質問に踏み込んできた。
「いくつなの?」「小6?」。女児はしばらく無視したが、しつこさに負けて素直に答えると、男は本性を現すように。
「いやらしい写真を送ってほしい」。いったんは断った女児だが、あまりのしつこさに、裸の写真を送ってしまったという。

やり取りしていたのは伊佐川昭一被告(41)=児童ポルノ禁止法違反罪などで公判中。
「夏休み中に会おうよ」と約束させ、同年8月に当時住んでいた北九州市から、女児の住む静岡県まで赴いた。

児童ポルノファイル3万点

「20代と聞いていたのに、お父さんみたいなおじさんだった」。
女児は伊佐川被告にこんな印象を抱いたが、一緒にショッピングモールのゲームセンターで遊ぶなどした。
夕方、自宅近くで女児と別れた伊佐川被告は、すぐに女児にLINEを送った。「明日、朝から会えるかな?」

翌朝、女児を乗せた車は、そのままホテルに向かった。
伊佐川被告は室内に三脚とビデオカメラを持ち込み、ベッド近くにセットすると、突然、女児を抱きしめた。

服を脱がされそうになった女児は抵抗したが、行為は止まらなかった。「気持ち悪くて恥ずかしくて、すぐにやめてほしかった」。
女児は伊佐川被告との連絡を絶ったが、誰にも被害を言えずにいたという。

その後、別事件の捜査で伊佐川被告のパソコンから女児の画像が見つかり、被害が発覚し、伊佐川被告は逮捕された。
女児は府警に「最初は暇つぶしでやりとりしていた。家にいても息苦しく、家にいたくなくて会ってしまった」と話しているという。

この女児のほかにも複数の少女らにも近づいて同様の行為を繰り返し、その様子を撮影していた伊佐川被告。
アダルトサイトに動画のサンプルを投稿し、希望者に販売していたといい、府警は自宅のパソコンから児童ポルノ動画が入ったファイル約3万点を押収した。

http://news.livedoor.com/article/detail/16004754/
2019年2月11日 12時1分 産経新聞

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