インフレ率なんて、経済の結果としての要素の一つでしかないので、
インフレ率をどうにかするだけですべて解決とか有り得ないのよ。

インフレもデフレも過度になればトラブル起こすだけで、軽度ならどちらもどうという事はない。
日本にしろスイスにしろ、デフレの程度はディスインフレレベルの軽度なもの。
両者の差を分けたのは、インフレ率以外の様々な政策や条件だ。

だいたいインフレ期とデフレ期の経済成長率だって、
戦後主要国平均とると3%で、ほとんど変わりがないどころか、実は少しデフレが上なくらいだし。

日本は全ての原因をデフレに押し付けて、本来すべき産業構造や教育制度など、
変えなければいけない制度をそのままにしてしまい、世界からおいていかれた。

スイスは世界的にも制度をラジカルに弄りまくる国で、むしろ世界の先を行く国。
日本は悪い意味で保守的であり、昔の夢ばかり追っている国。

同じデフレでも、両者を分けたのは、変わって行く世界に適応出来たか出来なかったか。
スイスは適応出来た、日本は出来なかった。