https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190212/k10011812451000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_030

KDDI スマホ活用した金融事業を強化 1000億円超投資へ
2019年2月12日 18時57分

「KDDI」は、スマートフォンを活用した金融サービスの強化に向けて、ネット証券大手、「カブドットコム証券」の株式の半数近くを取得するなど、1000億円を超える資金を投じて金融事業を強化すると発表しました。

発表によりますと、KDDIは、金融事業を担う持ち株会社、「auフィナンシャルホールディングス」をことし4月1日付けで設けます。そのうえで、「三菱UFJ銀行」と共同で設立したネット銀行、「じぶん銀行」への出資比率を250億円かけて引き上げ、持ち株会社の傘下に収めるとしています。

また、電子マネーや資産運用などを手がける子会社も持ち株会社の傘下に入れ、総合的に金融サービスを手がける体制を作るとしています。

さらに、ネット証券大手の「カブドットコム証券」への出資も決め、900億円余りをかけてことし4月下旬から株式の公開買い付けを行い、全体の49%の取得を目指すということです。

携帯事業は市場の飽和で新規の利用者の獲得が難しくなっていて、スマホを活用した決済サービスなどをどう打ち出すかが競争を勝ち抜くカギになっています。

KDDIの高橋誠社長は、NHKのインタビューに対し、「通信事業は料金の値下げ競争から、どのようなサービスを提供できるかに戦い方が変わってきている。サービスを拡大して身近に感じてもらえる会社にしたい」と述べました。