大塚ホールディングスは13日、2019年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比33%増の1100億円になる見通しだと発表した。抗精神病薬など好採算の新薬販売が大きく伸びる。前期に計上した一時的な減損損失がなくなる反動も出る。

売上高は8%増の1兆3900億円を見込む。抗精神病薬の「レキサルティ」や「エビリファイメンテナ」など、成長源と位置づける主力3製品の売上高が3135億円と約3割の増収となる見通し。機能性飲料「ポカリスエット」などの食品関連事業も下支えする。

13日発表した18年12月期の連結決算は、売上高が前の期比4%増の1兆2919億円、純利益は27%減の824億円だった。主力品は伸びたが、新薬候補の開発中止に伴う減損損失や訴訟関連費用が利益を押し下げた。

樋口達夫社長は同日の記者会見で「複数の新薬が成長することで収益構造を多様化できた」と強調した。

2019/2/13 20:30
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41215970T10C19A2DTB000/