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小4女児死亡 自治体に検証求める 厚労省専門家会議
2019年2月13日 18時46分児童虐待

千葉県野田市で小学4年生の女の子が死亡し、両親が逮捕された事件を受けて、厚生労働省の専門家会議が開かれ、自治体に対して今後の再発防止に向けた検証を求めました。

先月、千葉県野田市の小学4年生、栗原心愛さん(10)が自宅で死亡しているのが見つかり、警察は両親を傷害の疑いで逮捕しました。

事件を受けて13日、厚生労働省の児童虐待に関する専門家会議が急きょ開かれ、野田市や、心愛さんが以前住んでいた沖縄県糸満市の担当者などが出席し、はじめに黙とうが行われました。

続いて、大口厚生労働副大臣が「悲痛なSOSの声を受け止められず尊い命を守れなかった。国と自治体でしっかり検証し再発防止策を検討してもらいたい」と述べました。

会議では、専門家が自治体からの出席者に対して、今後検証すべき点を指摘し、児童相談所や学校など関係機関の連携や、保護者への不適切な対応などについて、特に留意して進めるよう求めました。

厚生労働省は、全国の児童相談所などが把握している虐待が疑われるすべてのケースについて、1か月以内に緊急の安全確認を行うことにしています。

専門家会議の委員長を務める関西大学の山縣文治教授は「虐待を防ぐ初歩的なルールが守られていなかった。このような事態が二度と起こらないよう検証してもらいたい」と話しています。