同じ5月29日、レオパレス21は「建築基準法に違反の疑いのあるものが発見されました」と発表。
その後の調査をしたうえで、今年2月7日に「新たに法令違反が疑われる複数の不備が確認された」と追加発表していた。

レオパレス21といえば、人気タレントを使ったCMで知られ、テレビ局にとっては大スポンサーの一つ。
にもかかわらず、3回にわたって物件オーナーや入居者の立場に立ち、この問題を報じた「ガイア――」にはツイッター上で「テレ東攻めるなぁ」「ガイア砲すごい!」などの称賛が飛び交っている。

テレビ東京は、本紙にこれらの放送をした事実は認めつつ「社としてのコメントは控えさせていただきます」と謙虚にコメントした。

レオパレス21側は昨年5月の時点で問題発覚の経緯について「物件オーナーから書類と実際の施工が異なると指摘を受けて発覚した」としていた。

問題を受け、レオパレス21の株価は12日も、前週末の8日に続いて急落した。12日の終値は値幅制限の下限(ストップ安水準)に当たる前週末比80円(19・3%)安の335円。
売り注文が買い注文を大きく上回って取引が成立せず、取引終了とともに一部の売買成立を認める処置が実施された。2営業日連続で約2割ずつ値を下げた。

同社は今年6月までに問題の物件の調査を終え、10月までに補修工事の完了を目指すとしているが、まだまだ混乱は続きそうだ。