大船渡市三陸町越喜来崎浜地区の若手漁師有志は「崎浜ヤンキー」のブランドを掲げ、地元海産物の魅力発信に取り組んでいる。昨年初めて早採りワカメやメカブなどのブランド品を売り出し、今季も月内の販売に向けて準備を進める。メンバーは、東日本大震災を機に漁業者の減少が進む同地区を「若い力で元気にしていきたい」と意気込み、ブランドの全国発信を目指す。

 ブランドは2017年秋に設立した。山ア太樹実行委員長(33)と中野圭副委員長(32)が本収穫前の間引き作業で刈り取られる早採りワカメに注目し、「このおいしさを多くの人に知ってほしい」と動き始めた。メンバーは20代後半〜30代前半の4人。

 昨年2月、インターネットで崎浜ヤンキー商品の販売を開始。購入者から、鮮度の良さや肉厚で良質な味わいに感動する声が多く届いたという山ア委員長は、「生産者にとって、お客さんが見えるというのが楽しさややりがいにつながった」と手応えを語る。

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