2/15(金) 7:16配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190215-00000014-jij-pol

 インターネットオークションに出品されていた明治時代の「壬申(じんしん)戸籍」とみられる文書を、法務省静岡地方法務局が14日に回収したことが同省への取材で分かった。

 本来は法務局などで厳重に管理されているため、同省は出品された文書が壬申戸籍かどうかや出品の経緯などを詳しく調べる。

 ネットオークションサイト「ヤフオク!」には1月末、「明治戸籍」などとされた文書が出品され、今月7日に13万3000円で落札された。サイトに掲載されていた画像によると、現在の浜松市辺りの戸籍をまとめたとみられる。

 法務省によると、同省はサイトを運営するヤフーを通じて出品者と連絡を取り、落札者に渡る前に文書の提供を受けた。同様の文書は2017年にも出品され、同省が回収したという。

 壬申戸籍は最初の全国的戸籍として、明治5(1872)年から編製された。「平民」「士族」といった当時の身分のほか、犯罪歴も記載されていた。法務省は1968年、差別につながる恐れがあるとして封印するよう全国の市町村に通達。現在は、戸籍に記載されている人物の子孫や職員すら閲覧できないようになっている。