ヒトラー役のガンツが怒鳴り散らす有名なシーンがあるが、あそこでヒトラーが手に持っている色鉛筆に
じつはちょっとした歴史が隠れている。というのはナチス幹部は色鉛筆を多用したからである。

たとえばヒムラーは警察やSS内部の稟議書に、たしか緑または紫の色鉛筆でコメントを書き込んでいた。
そうした色は他の人は使わないので、誰が書き込んだ一目で分かる仕組みだった。

当時ドイツは化学において世界をリードするような技術力をもっていて、人工的な色彩を工業化していた。
そういう歴史があってこそのナチスと色鉛筆の関係なのである。