仙台市泉区で昨年11月、母親が寺岡小2年の長女(8)と無理心中したとみられる事件で、全国自死遺族連絡会(仙台市)の代表理事田中幸子さん(69)=青葉区=が20日、河北新報社の取材に応じた。
田中さんは「いじめが家族全体を追い込み、最悪の結果となった」と述べ、市内で相次いだ中学生のいじめ自殺と本質は同じとの認識を示した。

 市内では2014年9月以降、いじめを訴えた中学生の自殺が3件発生。「本質は全て同じ。学校だけで対応できないのに市教委の指導や専門機関の助言が十分でなかった。
教訓を生かさないと、不幸な事態がまた繰り返される」と警鐘を鳴らした。