2/18(月) 12:40配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190218-00000020-kyt-bus_all
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 京都市中央食肉市場(京都市南区)がこのほど、和牛の海外出荷を始め、記念の出発式を開いた。高級ブランド牛など府内産和牛の海外販路拡大に向け、第一歩を踏み出した。
 同市場から初めて輸出したのは、南丹市の牧場で育った府内最高級ブランド「KYOTO BEEF 雅」で、タイに向けて出荷した。高級ホテルやレストランにステーキ用として販売するという。
 出発式では、食肉約300キロを積み込んだトラックを関係者約50人が拍手で見送った。初出荷を手掛けた食肉卸・小売り「銀閣寺大西」(左京区)の大西雷三社長は「京都の食肉生産の発展につなげたい」と話した。
 同市場は昨年3月に建て替え工事が完了し、最新の食肉加工設備が稼働し、同11月にタイとマカオから牛肉輸出施設としての認定を受けた。今後もアジア各国やアメリカ、EUでの認証取得を目指す。2022年までに年間3億円の和牛輸出を目標に掲げる。
 建て替え前は、衛生や処理の国際基準を満たしていなかったため、府内産牛肉も近隣府県の市場から輸出する必要があった。