茨城県行方市、長寿祝い金を半額に 見直し、全国で広がる
2/20(水) 8:31配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190220-00000008-mai-soci

 茨城県行方市は、88歳(米寿)を迎えた市民への祝い金1万円を新年度から半額にする方針を決めた。22日開会の市議会定例会に改正条例案を提出する。高齢化に伴う財政負担増への影響を考慮した。

 2006年度に条例化した制度で市は88歳の高齢者に一律1万円を、100歳を迎えた市民にも3万円(13年度から5万円)の祝い金を贈ってきた。

 しかし、市によると、当初の06年度に141人だった88歳の市民が18年度は303人となり、計約400万円の支出となっている。

 昨年9月時点で高齢化率は33%を超え、20年度に88歳となる市民数は推計340人。35年以降は大量の「団塊の世代」も米寿を迎えると見込まれる。半面、労働生産人口の減少に伴う市税の減少傾向は止まらず、鈴木周也市長が「批判を覚悟で決断した」。100歳への祝い金5万円は現行通り続けるという。

 敬老祝い金の見直しは全国的にも広がっており、県内でも土浦市が昨年4月、米寿の市民に2万円を贈る制度を廃止した。【根本太一】