空自F2戦闘機墜落か 搭乗の2人発見 意識あり 山口沖
2019年2月20日 10時46分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190220/k10011821031000.html

20日午前、航空自衛隊のF2戦闘機1機が訓練で山口県沖の日本海を飛行中にレーダーから機影が消えて連絡がとれなくなり、防衛省は墜落した可能性があるとみて確認を急いでいます。防衛省によりますと、機体に乗っていた2人が現場付近で発見され、いずれも意識はあるということです。

防衛省によりますと、20日午前9時18分ごろ、航空自衛隊のF2戦闘機1機が訓練で山口県沖の日本海を飛行中にレーダーから機影が消えて連絡が取れなくなりました。機体は福岡県にある航空自衛隊築城基地の所属で、2人が搭乗していました。

防衛省によりますと、乗員2人はレーダーから消えた現場付近の海域で発見され、いずれも意識はあるということです。けがの程度など詳しい状況はわかっていません。

現場海域では油膜などが見られるということで、防衛省は機体が訓練で飛行中に墜落した可能性があるとみて、当時の詳しい状況を調べています。

■当時の気象状況
気象庁によりますと、午前9時ごろの山口県の日本海側の天気は曇りで、萩市にある地上の観測点では午前9時と午前10時に、いずれも3メートル前後の風速を観測していました。山口県では海上を中心に風速10メートル前後まで風が強まるおそれがあるとして、強風注意報が発表されていました。


■F2戦闘機とは
F2戦闘機は日本とアメリカが共同開発し、19年前の平成12年から航空自衛隊で運用されています。全長はおよそ15メートル、幅がおよそ11メートルあり、1人乗りと2人乗りのタイプがあります。
F2戦闘機は、福岡県の航空自衛隊築城基地などに配備されていて去年11月には築城基地に所属する2機が訓練をしていた際に接触し、機体の一部が損傷する事故が起きています。