関西では、ことしに入ってから大阪を中心にはしかの患者が増えていて、これまでに100人近くがはしかにかかっています。

大阪府によりますと今月10日までに報告された府内の患者数は46人となっています。
大阪府や大阪市などによりますと、その後も患者の数は増えていておよそ30人が新たにはしかと診断されたということです。
このうち
▼大阪・阿倍野区の百貨店でこれまでに従業員12人と利用客10人が感染したほか、
▼大阪・茨木市の病院で、医師と事務職員、それに患者のあわせて10人がはしかに感染しています。
また、関西のこのほかの府県では、20日現在で
▼京都府が9人、▼和歌山県が7人、▼兵庫県、奈良県、滋賀県がそれぞれ2人となっていて、
これまでに関西2府4県では100人近くにのぼっています。

【予防接種の希望者相次ぐ】
大阪を中心にはしかが流行する中、大阪・天王寺区の診療所には予防接種に訪れる人が相次いでいます。
大阪・天王寺区の上本町わたなべクリニックでは、大阪ではしかの患者が相次いだことを受けて
今月15日ごろから予防接種に訪れる人が増え、1日40人から50人が訪れているということです。
このため、クリニックでは、急きょ午前と午後の診療時間を15分ずつ延長してはしかの予防接種のための時間枠を設けて対応しているということです。
予防接種に訪れる人たちは20代から50代と幅広く、このうち、仕事で医療機関に出入りするという40代の男性は、
「ことしはインフルエンザにもかかり、家族や仕事仲間のことも考えて予防接種したいと思いました」と話していました。
また、大阪や京都の百貨店に入っているテナントで働く20代の女性は、「会社から予防接種を受けるよう指示がありました。
お客さまも不安に感じている方が多いですし、予防接種を受けることができてよかったです」と話していました。
上本町わたなべクリニックの渡邊章範院長は、「急激にワクチンの希望者が増えて驚いている。はしかの予防にはワクチンがもっとも効果的だが、
これまで1回しか接種していない人や過去にワクチンを接種してから10年以上たっている人は、免疫が下がっている可能性もあるので接種を検討してほしい」と話していました。

【はしか予防接種はどこで?】

※全文は記事から 動画あります
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190220/0012805.html
02月20日 17時54分