女性のスカート内をスマートフォンで盗撮したとして、京都区検は21日、京都府迷惑行為防止条例違反(盗撮)の罪で、府警刑事企画課警部補の男(38)=城陽市=を略式起訴し、京都簡裁は同日、罰金70万円の略式命令を出した。府警によると、警部補のスマホには、女性を盗撮した動画と画像約300件が保存されており、「自分が撮影した」と話しているという。

 府警は同日、警部補を減給100分の10(6カ月)の懲戒処分にした。警部補は同日、依願退職した。
 起訴状などによると、警部補は昨年12月4日夜、京都市南区の商業施設で、スマホを入れたかばんを女性のスカート下に差し出し、動画撮影した。同7日夜にも、京都市営地下鉄烏丸線の京都−四条間を走行中の電車内で、女性2人のスカート内を動画撮影した、としている。
 府警によると、警部補は昨年3月以降、駅ホームや電車内などで盗撮を繰り返していたという。「スリルと興奮で、嫌なことを忘れられる」と供述したという。
 府警監察官室の西元博史首席監察官は「被害者と府民におわび申し上げます。再発防止を徹底し、信頼回復に取り組みます」とコメントした。

京都府警本部(京都市上京区)
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