https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190222/k10011824411000.html

南米エクアドルのガラパゴス諸島で、絶滅したと考えられていたゾウガメの一種が、およそ1世紀ぶりに見つかり、
島では、ほかにも生息している個体がいないか調査が進められています。

南米エクアドルの環境省は、20日、ガラパゴス諸島のフェルナンディナ島で、くらのような形をした甲羅を持つこの島の固有種、
フェルナンディナゾウガメを発見したと発表しました。

このゾウガメは、1906年を最後に姿が確認されておらず、その後、島でたびたび火山の噴火が起きたこともあって絶滅したと考えられていました。

発表によりますと、見つかったのはメスで、年齢は100歳前後と、平均寿命とされる60歳を大幅に上回っているとみられるということです。

島の別の場所では、ゾウガメとみられる足跡やふんが複数見つかっているということで、ほかにも個体がいないか調査が進められています。

ガラパゴス諸島の環境保全に携わる研究者は、「ガラパゴスにとって今世紀で最も重要な発見だ。絶滅の危機にひんした固有種の繁殖に努めたい」と話しています。