25日午前5時頃、JR中央線の神田―四ツ谷駅間(東京都)で停電が発生した。これにより、中央・総武線各駅停車が三鷹―西船橋駅間の上下線で約4時間、中央線快速は東京―新宿駅間の上下線で約4時間半、運転を見合わせた。朝の通勤・通学時間帯を直撃し、28万人に影響したとみられる。

 JR東日本と警視庁麹町署によると、停電の原因は、中央・総武線の水道橋駅付近で、信号や駅の電光掲示板などの施設に電気を送る送電用ケーブルから出火し、近くの資機材を焼いたためとみられる。火災は約1時間20分後に消し止められた。

 同日未明に水道橋―飯田橋駅付近で橋桁の改良工事が行われており、JR東日本などは、溶接や研磨の作業で火花が飛んだ可能性もあるとみて調べている。

 停電により、中央・総武線の西船橋―千葉駅間、中央線快速の新宿―高尾駅間でも一時、上下線で運転を見合わせた。各駅は通勤・通学の乗客で大混雑し、御茶ノ水駅や水道橋駅などでは、ホームから人があふれるのを避けるため、改札口で入場を規制した。

 私鉄にも影響が出た。東京メトロは東西線の中野―三鷹駅間、西船橋―津田沼駅間で直通運転を中止。JRからの振り替え輸送の乗客で、同線や丸ノ内線の各駅が混雑。西武新宿線や京王線などにも遅れが出た。

 同日午前11時時点で混雑などによるけが人は確認されていない。

 この日は国公立大2次試験の前期日程で、中央・総武線の沿線大学の受験生が試験時間に間に合わない事態も起きた。一部の大学は、試験開始時間を1時間程度繰り下げる対応を取った。

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2月25火11:32 読売
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