はしかの患者が増えていて、大阪府では1週間に報告された新たな患者数が24人になるなど、ことしの全国のはしかの患者数は222人になりました。すでに、去年1年間の患者数の7割以上に達していて、国立感染症研究所は、はしかに感染した疑いで医療機関を受診する際には、事前に電話で相談してほしいと呼びかけています。

はしかは、発熱や全身に発疹が出るウイルス性の感染症で、感染力が極めて強く、重症になる場合があるほか、妊婦が感染すると流産や早産のおそれもあります。

国立感染症研究所によりますと、今月17日までの1週間に全国の医療機関から報告されたはしかの患者は48人で、このうちの半数の24人は大阪府で、首都圏からも10人余り報告されました。

このため、ことしの全国の患者数は222人と、すでに去年1年間に報告された患者数の7割以上に達しています。

都道府県別では、最も多いのが大阪府で77人、次いで三重県で49人、愛知県で20人、東京都で14人、京都府で9人などとなっています。

国立感染症研究所は、過去にワクチンを接種した記録がない人や、はしかに感染したことがない人などで、医療機関の関係者や保育士などは特にワクチンの接種を検討してほしいとしています。

また、はしかに感染した疑いで医療機関を受診する際には事前に電話で相談してほしいと呼びかけています。

2019年2月26日 11時56分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190226/k10011828451000.html
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