北海道の日高の山に冬にしか見られない光景があります。
山肌に浮かび上がっているのはカタカナ3文字です。

標高722.8メートルの銀嶺山。
日高町中心部から車で走っていくと…。

「あー見えました、見えました」(カメラマン)

山の斜面をよく見てください。
カタカナが浮き上がっていませんか?
こちらは町内の展望台から…よく見ると…ヒ・ダ・カという文字が。
みなさんはわかりますか?

「わからないねー。日高のヒはどこなの?あ、ほんとだ。カもあるしょ」(町民)

30年前に当時の中学生などが手伝い、トドマツ6万本を植えて50メートルの大きさの文字を3つ作ったといいます。

「当時は製材会社が6軒ほどこの地区にあり、林業の町ということで盛んだったので、産業のPR、観光面でのPRという両面で整備されたのではないかと聞いている」(日高町地域支援課・西内康弘主幹)

しかし30年たった今、思わぬ問題も出てきています。

「ちょっともうわからなくなったね、全体に。最初は読めたんだよね」(町民)

「ほんとうであれば通年見えるはずなんですけど、夏場は見えなくて」(日高町地域支援課・西内康弘主幹)

木の成長に伴って、文字の輪郭がはっきりと見えなくなってしまったのです。
ヒ・ダ・カの文字は針葉樹でつくられていて、周りの広葉樹の葉が落ちた冬しか見ることができないといいます。
日高町は、夏でも見られるように整備したいのですが…。

「保安林なので周りの木を伐採することができない。手が出せないというのが実情」(日高町地域支援課・西内康弘主幹)

冬にしか見られない、日高町の巨大文字。
見るなら今です。

 【02月27日(水) 19時29分】
http://news.hbc.co.jp/b09c107fbdeedfd3bd06baddb48f01ff.html