故ジョージ・H・W・ブッシュ元米大統領に最後まで寄り添った介助犬「サリー・H・W・ブッシュ」が27日、首都ワシントン郊外にある海軍病院で新しい任務に就いた。

新しい赴任先のウォルター・リード国軍医療センターで同日行われた着任式の様子はフェイスブックで生中継され、サリーは海軍2等衛生兵に任命された。

海軍報道官の式辞に続き、サリーは新しい制服となる同病院のドッグチームおそろいのベストを着せてもらった。



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サリーのため特別に用意された入隊の誓いは、「あなたは海軍病院の衛生兵として、兵士とその家族、現役兵、退役兵を支え、慰め、癒やすことを誓いますか」などと問いかける内容だった。

同病院では患者やスタッフのストレス軽減や健康増進を助ける役割を担う。

サリーはかつて妻を亡くしたブッシュ元大統領のために派遣された介助犬で、昨年元大統領が死去した際は、棺に寄り添う姿が人々の心をとらえた。

訓練を手がけた慈善団体によると、サリーは電話に応答したり、電気を付けたり消したりといった手伝いができる。「元大統領がドアを開けるのを手伝い、どんな時に人の助けが要るかも分かっていた。ブッシュ元大統領を慰める必要があると判断すれば、自分の頭を元大統領のひざの上に置いていた」と慈善団体の担当者は振り返る。

ウォルター・リード病院の介助犬たちは、合計で月間200時間以上働き、平均2500回の触れ合いを行っているという。

2019.02.28 (水) 14:01
https://www.cnn.co.jp/usa/35133459.html