https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190228-00000064-mai-env
観賞用として市販されている外来ザリガニの「ミステリークレイフィッシュ」について、環境省は28日、繁殖力が強く生態系などに悪影響を与える恐れがあるとして「特定外来生物」に追加指定する方針を同省の専門家会議に示した。会議の議論を踏まえ、早ければ今夏にも指定して飼育や輸入などを原則禁止とする。

 同省によると、ミステリークレイフィッシュは体長10センチほどで、生息環境によって褐色や青色をしている。在来のザリガニが感染すると死に至る病原菌を持つ。雌しかおらず、単独で子孫を残す「単為生殖」によって爆発的に増える恐れがある。

 原産国は不明だが、1990年代以降、ドイツなど欧州のペット業界で広く流通。日本でもペットショップやネットオークションで販売され、2006年と16年に野外で1匹ずつ見つかったことがある。環境省の担当者は「まだ定着していないが、影響が出る前に対策を打ちたい」と話す。

 特定外来生物は現在、アライグマやカミツキガメ、ヒアリなど148種類が指定されている。