山陽新聞 2019年02月28日 22時08分 更新
https://www.sanyonews.jp/article/875301/

 岡山県は、人気声優を起用した県政広報アニメ「きび男子(だんご)」のキャラクターが後楽園の名所を案内する動画ガイドを作成し、運用している。
園内の11スポットの魅力や歴史などを紹介。若者に人気の恋愛ゲームをイメージした構成で、来場者数の増加を狙う。

 正門で配布する地図に延養亭や唯心山などの位置と番号、それぞれに対応するQRコードを掲載。
園内を巡って各スポットのコードをスマートフォンなどで読み取ると動画サイトにつながり、キャラクターが名称の由来や歴史、季節ごとの楽しみ方などを伝える。

 動画は1分程度で、岡山藩主が居間として使ったと伝わる延養亭では
「庭を向いてみて。広がる景色は遠くの操山を取り入れた壮大なものなんだ」とPR。
いずれもキャラクターが来場者とデートする演出で、岡山弁も交えて語り掛ける。

 広報アニメは県が2017年から制作。
キャラクターは桃太郎がモチーフで、晴之国(はれのくに)学園の女子高生・ももを主人公に生徒会長の犬飼らイケメンの「きび男子」が登場する。
ガイド役を務めるのは3人で、声はアニメの「進撃の巨人」で主人公役の梶裕貴さんと「魔法つかいプリキュア!」の主役を担う堀江由衣さんが担当する。

 ガイドで利用するイヤホンは、正門で無料貸し出しする。
県広聴広報課は「従来とはひと味違った案内で、後楽園の新たな魅力を発見してほしい」としている。