https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190301/k10011832301000.html

世界的な指揮者として知られ、NHK交響楽団の首席客演指揮者もつとめたアンドレ・プレヴィンさんが、
28日、アメリカ ニューヨークで亡くなりました。89歳でした。

アンドレ・プレヴィンさんは、1929年、ドイツのベルリンで生まれ、1939年に家族とともにナチスの迫害を逃れて、
アメリカ ロサンゼルスに渡りました。

若くしてジャズピアニストとして頭角を現すとともに、ハリウッドの映画音楽の作曲を手がけ、
オードリー・ヘップバーンが主演した「マイ・フェア・レディ」などでアカデミー賞を4度受賞しました。

また、フランス人指揮者、ピエール・モントゥーに師事して指揮を学び、1968年からロンドン交響楽団の
首席指揮者をつとめるなど、世界各国のオーケストラでタクトを振ってきました。

プレヴィンさんは、2009年から3年間、NHK交響楽団の首席客演指揮者をつとめ、東日本大震災後には
ニューヨークで犠牲者を追悼する曲の指揮もしています。

プレヴィンさんは、28日、ニューヨーク・マンハッタンの自宅で亡くなったということです。

プレヴィンさんが50年以上、指揮をしてきたロンドン交響楽団は、「ピアニスト、指揮者、作曲家として、
ジャズ、クラシック、そして、映画音楽、どの分野でも秀でていた。今後も愛情を持って記憶され続けるだろう」
とするコメントを出しました。