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東大寺 お水取りで「お松明(たいまつ)」
2019年3月1日 21時05分

僧侶たちが国の安泰を願って修行する奈良の東大寺伝統の「お水取り」で、大きなたいまつを振って火の粉を散らす「お松明」が始まりました。

練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる僧侶たちが国の安泰を願って修行する東大寺二月堂の「修二会(しゅにえ)」は、奈良時代から続く伝統行事で、「お水取り」の名で知られています。

1日夜からは、大きなたいまつを振って火の粉を散らす「お松明」が始まり、練行衆たちが杉の葉などでできた、長さがおよそ6メートル、重さが40キロあるたいまつの明かりに導かれ二月堂に入りました。

そして、練行衆の世話をする童子と呼ばれる人たちが、燃え盛るたいまつを欄干の上に突き出して駆け抜けると、火の粉が勢いよく降り注ぎ、集まった人たちは歓声を上げて、写真を撮っていました。

東京から訪れた男子高校生は「あんなに大きな炎が木造の建物の中で動いているのを見たのは初めてです。絶対忘れることはないと思います」と話していました。

「お水取り」の「お松明」は今月14日まで毎晩、行われます。