>>285

もう一つは民間事業に対する政府介入による民族主義を掲げた富の移転による縁故主義の拡大から競争の停滞が生まれた

https://ja.wikipedia.org/wiki/哲人王 (プラトン)
近代以前『国家』はユートピア的な理想国家の思想と捉えられてきたが、19世紀イギリスでは哲人王の思想はエリート主義的な国家運営
のモデルとして見られた。20世紀に入ってからは独裁国家のイデオロギーの源泉のように見られるようになり、特にポパーの
『開かれた社会とその敵』において哲人王はレーニンやヒトラーに直結するものとして批判された[1]。

日本では銀河英雄伝説なる中高生向けのフィクションで政治学を学んでしまった中年がいるとの分析があったが、独裁者による清廉なる政治という幻想は実現されたことはなく、
トップ一人がまともでも、取り巻きや家族が腐敗し、理想的なお達しが来ても小役人のレベルで腐敗フィルターを透過するため国民は窮乏し、小役人・官僚・独裁者の縁故が全ての利権を支配するディストピアが完成する
という歴史が繰り返されてきた

さらに言えば腐敗といっても派手な賄賂よりも、小役人とその縁故による利権維持のほうが国を崩壊させやすい
独裁政権は権力の集中によって、それ自体が巨大な利権となるために、その利権維持のための支持者を保つために
小役人と権力上位階級の利権維持は欠かせない

銀河英雄伝説は1982年に出版された小説らしく、おそらく執筆構想当時(1970年台後半?)の世相としては、共産主義一党独裁の幻想の残滓があり
共産主義者に積極的に研究されていたプラトンの哲人王に影響されたものと考える

清廉な独裁者(レーニン、スターリン)なる幻想・プロパガンダが、究極的に腐敗した政治構造の温床であることは歴史が証明している