食酢の市場が拡大している。調査会社のインテージによると、2018年の市場規模は311億円となる見通しで、この5年間で2割伸びた。国産原料を使った玄米酢やリンゴ酢なども支持されている。同社は「健康志向から素材にこだわる消費者が増えた」と分析する。

 前年に比べて最も伸び率が大きかったのは玄米酢・玄米黒酢で、25・3%増の46億円だった。ミツカンは、国産玄米を使った「純玄米黒酢」(500ミリリットル・918円)を販売する。独自の醸造技術により、さわやかな味わいをアピールする。

 リンゴ酢も好調だ。18年は15・5%増の21億円となった。14年の2倍強で、伸びが大きい。ヨーグルトやドレッシングに利用したり、炭酸水や水と割って飲料にしたりと用途は多様化している。ミツカンは国産のリンゴ果汁を使った商品を販売する。

 玄米酢やリンゴ酢の伸びについて、ミツカンは「テレビ番組などを通して健康効果への理解が広がり、飲料として親しまれてきた」とみる。

 酢に調味料を加えた合わせ酢は16・4%増の89億円。短い時間で本格的な料理が作れるとあって、万能調味料として支持されている。

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