ウナギと梅が禁断コラボ 「南高梅ひつまぶし」商品化

 和歌山県田辺市上屋敷1丁目の太田うなぎ店が、食べ合わせが悪いと
されてきたウナギと梅干しを組み合わせ「紀州南高梅ひつまぶし」を
開発、販売を開始した。ウナギは若者離れが進んでおり「禁断のコラボ」
で打開を図る。

 同店4代目の太田有哉さん(34)によると「ウナギと梅干しを一緒に
食べてはいけない」という医学的な根拠はない。梅のクエン酸がウナギの
油分の消化を助けるため、むしろ相性が良いという。「田辺は梅の産地。
言い伝えを逆手に何かできないか」と商品化を考案した。

 市の人材育成事業「たなべ未来創造塾」への参加を機に、加工まで
手掛ける梅農家と連携。商品ではカツオ梅、昆布梅、シソ漬け梅の
3種類をセットにし、味を変化させながら味わえるようにした。
梅はウナギに合うよう味付けし、うち2種類は規格外品をピューレ状に
している。

 ひつまぶしは、ご飯を用意するだけ。まずはカツオ梅味の「うな丼」
として半分ほど食べ、ウナギの骨などからとった特製のだしを注いで
「ウナギ茶漬け」、さらに昆布梅を載せて「ウナギ梅茶漬け」として
食べる。シソ漬け梅のピューレは好きなタイミングで追い足して
味の変化を楽しめる。

 2食入りで3240円。同店でのみ販売している。
4月から田辺市の「ふるさと納税」の返礼品に加わる。

 問い合わせは太田うなぎ店(電番略)へ。


紀伊民報(2019年3月6日更新)
http://www.agara.co.jp/news/daily/?i=366944

写真【ウナギと梅干しの「禁断のコラボ」を商品化した「紀州南高梅ひつまぶし」】
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/newsphoto/L3669441.jpg