性に基づく差別や暴力のない社会を作りたいと声を上げるデモ行進「ウィメンズマーチ東京」が、8日夜「国際女性デー」に合わせて東京都内で行われた。

 2017年にトランプ米大統領就任直後、米・ワシントンであった、大統領の女性やイスラム教徒などへの差別発言に抗議するウィメンズマーチに呼応し、有志の女性で作る実行委員会が同年の「国際女性デー」に呼びかけたのが始まりで、今年で3回目。

 医学部入試問題や官僚による女性記者へのセクハラなど、社会にあふれる女性差別が次々に明らかになる中、約450人(主催者発表)の参加者は東京・青山の国連大学前を発着点に表参道や渋谷の繁華街約3.2キロを、思い思いのプラカードを手に、「女の賃金差別をやめろ」「女を土俵に上げろ」などと声を上げて歩いた。

 実行委員会の濱田すみれさん(34)は「女性が電車で痴漢に遭ったり、駅で体当たりされることは日常にある。女性は被害に遭うことが当たり前になって、嫌なことを嫌だと言う力をすごく奪われている。日本の現実を見ると女性差別的なことがとてもたくさんあるので声を上げたい」と企画した思いを語った。【後藤由耶】

https://mainichi.jp/articles/20190308/k00/00m/040/226000c