ドイツの親子に学ぶ正しい実家暮らしのコツ
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/07/post-5431.php
<成人した子供が親元で暮らすなんて情けないというアメリカの価値観は変わるべき。ドイツではパートナーとの生活を始めるまで親元で暮らすのが当たり前>

18〜34歳のアメリカ人の32.1%が親と同居している――5月にピュー・リサーチセンターが発表した統計によって、実家暮らしのアメリカ人の割合が過去100年間で最高を記録し、
結婚または同棲している人の割合(31.6%)さえも上回っていることが明らかになった。

アメリカ人は長年、子供が親元を離れることが子育て成功の証しと信じてきた。だが、それはアメリカ独特の社会通念にすぎない。欧州では18〜29歳の若者の半数近くが実家暮らしだ。

例えばドイツでは、18〜24歳の女性の70.8%、男性の83.5%が親元で暮らしている。
25〜34歳ではその割合は女性が9.2%、男性が18.7%に減るが、これは大半の人が結婚か同棲で実家を出るため。
実家暮らしは生活費が節約できて実用的だと考える彼らにとっては、パートナーと生活を始めるまで親元で暮らすのが当たり前だ(ドイツ人にとって「実用的」は最大の褒め言葉)。