2019.03.12
ノルウェーの軍需企業、“Kongsberg Defence & Aerospace AS (コングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース)”が、日本政府にF-35用対艦・対地用巡航ミサイル“Joint Strike Missile(JSM)”を供給するための契約を獲得したという報道がでています。
http://www.defenseworld.net/news/24437/Japan_Selects_Kongsberg_for_Joint_Strike_Missiles

参考記事:KONGSBERG awarded JSM Joint Strike Missile contract with Japan

コングスベルグ社のCEO(最高経営責任者)は、「この契約は、ノルウェー当局、防衛研究所、および国内産業との協力の重要性を実証した、重要な国際的ブレークスルーだ」と言っています。ただし、日本政府とコングスベルグ社は、契約の内容や、販売される数量を公開していないと書かれています。

今回、日本政府と契約したと言う、F-35用対艦・対地用巡航ミサイル“Joint Strike Missile(JSM)”の簡単な説明をすると、JSMは元々、同社が開発した対艦巡航ミサイルの“ナーヴァル・ストライク・ミサイル”をベースに、F-35のウェポンベイに搭載できる対艦・対艦用巡航ミサイルとして開発したもの。

F-35AとF-35Cのウェポンベイに最大2発まで搭載が可能。もちろん機外のハードポイントにも搭載が可能。射程は280km以上(560km程度)。さらに、海上自衛隊の護衛艦にも搭載されているMk41 垂直発射システムからの発射も可能。潜水艦からの水中発射も研究中。

このJSMは、米軍海軍への供給のためレイセオン社が米国国内でライセンス生産を行うらしい。

今回の契約がJSMの本格導入を示すものなのか、テスト評価用の数発程度の購入契約なのかは不明。

現在、航空自衛隊は三菱重工業に依頼して、F-15とF-2への米国製JASSM-ER、LRASM適合調査を行っているので、同じような適合調査のための契約かも?

現時点で、国内の報道は出ていませんし、うーん、詳しい内容は、続報待ちですね。

https://grandfleet.info/wp-content/uploads/2019/03/1024px-Joint_Strike_Missile_Mockup_at_JA2016.jpg
https://grandfleet.info/military-trivia/japan-f-35-joint-strike-missile/