2019年3月14日 6時06分
ロシアで、社会の秩序などに悪影響を及ぼすような偽のニュース、フェイクニュースをインターネット上に掲載することを禁止する法案が議会上院で可決されました。ジャーナリストなどからはフェイクニュースへの監視を口実にした言論弾圧だと批判の声が上がっています。

ロシアの議会上院で13日、賛成多数で可決された法案は、社会の秩序や国民の生命などに悪影響や危険を及ぼすフェイクニュースをインターネット上に掲載することを禁止するもので、違反した場合は日本円で最大250万円の罰金を科すとしています。

また議会上院は、プーチン大統領を念頭に、国家の象徴などを侮辱する書き込みをインターネット上に行うことを禁じる法案も併せて可決しました。

いずれもプーチン大統領が署名して成立させるか最終的に判断する見通しです。

これらの法案をめぐっては12日、ロシアのジャーナリストなどが共同で声明を発表し、「何がフェイクニュースに当たるのか基準があいまいだ」などとして、フェイクニュースへの監視を口実に言論弾圧を強めようとしていると批判しました。

これに対してロシア大統領府のペスコフ報道官は、「フェイクニュースに対しては、ヨーロッパなどでも厳しく規制している。検閲などではない」と述べ、反論しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190314/k10011847611000.html